愛媛の水産
サワラ流し網(松山地区)
 サワラを漁獲対象とする刺し網で、固定せず海面に漂わせている刺し網に泳いできた魚が絡み付いて漁獲されます。一般的に3〜5tの漁船に従事者が2人乗り込んで、夜間に操業します。操業時期は、6〜7月と9〜11月の年2回で、この期間の出漁日数は150日前後です。県内でサワラ流し網が最も盛んなのは燧灘海域となっています。
好漁場をめざして先を争うように出漁する漁船
夕闇が迫る頃、漁場に網を投入する

サワラ流し網で獲れる主な魚(松山地区)
サワラ
 銀色の細長い体に、波状の線とはん点がならんだ美しい魚です。漢字では「鰆」と書きますが、体型がスマートで、腹の部分の幅が狭いという意味で狭腹(さはら)という名称がつけられともいわれています。
 成長と共に名前の変わる出世魚で、サイズによってサゴシ・サゴチ → ナギ・ヤナギサワラ → サワラと変化していきます。
 ふだんは沖合いの深いところで生活していますが、4月〜6月頃には産卵のために瀬戸内海に移動してきて、9〜12月には越冬のために太平洋へ移動します。強い肉食性で、イワシ・サバ・サンマなどに一気にとびついて食べます。

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