愛媛の水産
ノリ養殖(西条地区)
 ノリ養殖は、県内では現在の西条市禎瑞で始まったと伝えられ、燧灘沿岸の遠浅などを利用して行われています。
 ノリの胞子はカキの殻を使って育てられ、海水の温度が18度ぐらいに下がる秋から初冬にかけて、それを網に付着させ、海上に張って養殖します。2〜3週間ぐらい育てるとつみとりができるようになり、翌年の春先にかけて収穫します。
 川の河口付近などの干潟地では、海に長い支柱を建ててそれに養殖網を張る支柱式、沖合では、空気を詰め込んだビニールパイプを浮子にして網を張る浮き流し式のノリ養殖場となっています。
石鎚山系が雪に覆われる頃、ノリの収穫が始まる
寒風の中で行われるノリの陸揚げ

ノリ養殖で獲れる水産物(西条地区)
ノリ
 現在では、ノリはそのほとんどが養殖ノリです。ノリとつく名のものは多く、アオノリ、アマノリ、オゴノリ、トサカノリなどあります。アサクサノリ、スサビノリ等は内湾で育ち、養殖ノリの主体となっています。
 冬から春にかけてが収穫期で、長さは大きいものでは15〜30cmほどになります。
 私たちが普段食べている海苔は、海で採った生ノリを細かく刻んで水に溶かしたあと均一に広げ、乾かしてからノリを剥がして作ります。
アオノリ
 アオノリはアオサ科アオノリ属で、 ノリとは違う海藻になります。アオノリ養殖はノリ養殖の裏作として発展してきましたが、ノリ養殖と並ぶ重要な養殖種となっています。
 アオノリ類は淡い緑色をしていてやわらかく、多くのものは細長い形をしています。

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